いつくしみの聖母会

〒874-0841 大分県別府市竹之内4-1 TEL: 0977-23-9334

創立のあゆみ

 フィリッポ・ピッチニーニ神父は、1901年1月6日、イタリアのウルビサイアに生まれ1984年4月21日、マチェラータ市で帰天。

 マチェラータ(イタリア・マルケ州)の教区司祭であったピッチニーニ師は、神学生時代から、神を慰めるために何か特別なことをしなければならないという、強いうながしを感じ始めていた。それは、人間が、神の愛を拒絶することによって、永遠の滅びの危険にさらされている、この事実のゆえに、神が無限の苦悩を味わっておられると思われたからである。

 こうして、師は、1925年、聖霊の促しのもとに、在俗の聖別奉献という理想を、若い女性たちを相手に打ち出した。その目的は、祈り、証し、使途活動、神への全面的な聖別奉献に召されている人々を探すということ、それによって、人類の罪を償い、三位一体の神を喜ばせ、慰めるということであった。

 ☆1929年10月30日、最初のグループとなった7名(ピッチニーニ神父に最初に協力し、そのカリスマを生き、共同創立者となったベッピーナ・カレッリ他6名の若い女性たち)が、世俗におけるキリスト教的生活のパン種として主に奉献された日を創立日とする。

 ☆1961年:完徳をめざす会として、在俗会聖省の教令により、教区直属の会として認可される。

 ☆1969年:日本宣教の許可を頂き、平山司教の援助を受け、1971年、大分教区において活動を開始する。

 ☆1972年:大分教区の援助の下、別府に共同体の家を設立し、6名の会員たちで、地域の働くお母さん達の求めに応じて、子供たちの保育を始める。

 ☆1977年5月24日:教令『プロピダ・マーテル・エクレジア』(ピオ12世)の規定に従って、正式に在俗会として許可される。

 ☆1979年:地域の要望と、子供たちの増加により、各修道会や、ドイツミッションの援助を受けて、児童館と聖堂を設立。

 ☆1980年:教皇庁在俗会聖省は、聖座法による在俗会として相応しい会であることを認め、教皇ヨハネ・パウロ2世の承諾を得て、6月22日の教令をもって、『いつくしみの聖母会』を聖座法による在俗会『UN ISTITUTO DI DIRITTOPONTIFICIO』教皇庁直属の在俗会に上げ、これによって生じるすべての権利と義務を認める。

 ☆1994年:別府の本部共同体の家を、新しく建て直す。

 ☆2001年:創立者生誕100年記念祭を、宮原司教をはじめ、大分教区内の諸修道会の方々と共に祝う。

 ☆2014年3月:会の正式名称が、教皇庁の許可のもと、『ISTITUTO SECOLARE ANCELLR DI DIO-MISERICORDIA』(直訳すると、在俗会『あわれみである神のはしため会』)と変わったが、日本では、いままで同様『いつくしみの聖母会』を用いる。