いつくしみの聖母会

〒874-0841 大分県別府市竹之内4-1 TEL: 0977-23-9334

『霊的生活の小さな要点』

 いつくしみの聖母会の創立者フィリッポ・ピッチニーニ神父は、世間のまっただ中で、囲(かこ)いや修道服に守られることなく、奉献生活をおくろうとしている会員に、次のような勧(すす)めを与えています。 娘のことを心配している父親のような姿が、感じられる具体的な言葉です。日々のふり返りのチェックポイントとして生かして行きたいものです。

 

 

1.おしゃべりであってはならない。軽々しくしゃべり過ぎないこと。

 

2.秘密を守り、悪口や陰口を避けなさい。

 

3.隣人を簡単にさばくことなく、できるだけ善意で、その行動を受けとめなさい。

 

4.ささいな理由、また重大なことで、あなたの心が、傷つけられることがあるでしょう。重大な理由の場合には、落ち着いて、やさしく忍耐をもってゆるしなさい。もし、あなたが、誰かの心を傷付けたら、まず、ゆるしを請いなさい。誰かから軽蔑された場合には、すぐにゆるしなさい。

 

5.他者に対して、自慢したり、見下したりしてはいけません。あなたの目下に対しても、何かを命令するときは、柔和で、謙遜にしなさい。命令するよりも従うことを選びなさい。

 

6.傲慢になったり、がんこになって自分の意見に執着してはいけません。自分のまちがいに気付いたら、直ぐに考え直して、ゆるしを求めなさい。

 

7.過去に、あまり真面目に生活しなかったからといって心配しないで、それについて、率直に後悔するだけで充分です。そして、できるだけ何かの償いをもって、良くなろうと決心すればよいのです。

 

8.徳のために、危険な娯楽から逃げなさい。時折、健全な楽しみであっても、それをささげなさい。しかし、大げさにではなく、さりげなく犠牲をささげるのです。

 

9.あなたの衣服は、上品、モダン、好感のもてるものでよい。しかし、透(す)けて見えるような薄い生地でなく、えりぐりの開いたものでもなく、目立つものでもなく、体にピッタリしたタイトのものでもなく、素朴で、何よりも慎(つつ)しみ深いものであるようにしなさい。

 

(ランパス2015年1・2月号より)